医療事故を防ぐための対策を今一度考えましょう

看護師の注意点(ヒヤリハット)

ヒヤリハットとは、重大な医療事故に発展してもおかしくない状況を、医療事故が起こる前に気付いて適切な対処をしたことで、医療事故を未然に防ぐことができた状況のことを意味します。要は、医療事故になる繋がる一歩手前のことです。
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本来はあってはならない医療事故ですが、医療事故が起こるまでには何らかの軽微なミスが起こっていることが多いようです。その中にはヒヤリハットも含まれています。

1件の医療事故につき、300件ものヒヤリハットが発生しているとも聞きます。言い換えれば、ヒヤリハットが発生した時点で、医療機関が対策を講じていれば防げた医療事故も少なくないということが言えるでしょう。

ヒヤリハットが最も多いのは、注射や点滴です。次に与薬となっています。1番多い注射や点滴においては、指示内容や量の間違いが最も多く、次いで注入速度の誤りとなっています。2番目に多い与薬においては、薬を配り忘れたり、重複して投与するケースが多くみられ、時間の間違いもあるようです。

ヒヤリハット全体の60%以上が、注射・点滴・与薬によるもので、残りの40%弱は体位や姿勢保持、移動によるものだと言われています。又、介護関連の医療機関の場合は、転倒による割合が多くみられます。

このように、様々なヒヤリハットが医療現場には潜んでいます。看護師の仕事は、肉体的にも精神的にもハードなものです。日々、疲れを感じている看護師は多く、その疲れがヒヤリハットを招く原因の一つであることは間違いないでしょう。

医療事故に繋がりかねないヒヤリハットに対処すべく、多くの病院では、看護師に毎日インシデントレポートを提出させています。しかし、レポートを基に、具体的な対策を確立できているかというと、まだまだ少ないようです。

只、ヒヤリハットの具体的対策は確立していなくても、万が一のことを考えて、病院自体や看護師に医療事故保険をかけているところは多くなっています。
公益社団法人 千葉県看護協会


看護師の仕事:夜勤と過労

看護師の仕事には夜勤が含まれることもあります。例えば、入院施設のある病院では、24時間体制になりますから、当然、看護師の勤務体制も交代制になり夜勤も入ります。 24時間体制の病院での勤務体制は「2交代勤務」「3交代勤務」の2種類があります。

2交代勤務の場合は、日勤と夜勤で構成されています。日勤は朝8時半~夕方5時まで、夜勤は夕方4時半~翌朝9時までとなります。3交代勤務の場合は、日勤、準夜勤、深夜勤で構成されており、日勤は朝8時半~夕方5時まで、準夜勤は夕方4時半~深夜1時まで、深夜勤は深夜0時半~朝9時までとなります。

2交代勤務と3交代勤務を比較すると分かると思いますが、2交代勤務の夜勤の方が勤務時間が長くなり、看護師への負担も3交代勤務よりも多いことが伺えます。なので、夜勤が負担となり、離職する看護師も少なくありません。

厚生労働省の調査結果では、全国的に看護師不足の傾向にあり、不足人数は56,000人にも上るそうです。そして、現職ナースの70%以上が慢性的疲労を感じており、退職を考えている人と考えたことのある人は実に全体の80%近くにもなるそうです。

新人看護師は、毎年50,000人近く誕生しているのですが、反対に年に10人に1人は離職する看護師がいるので、看護師不足はなかなか改善されず、結局は現職ナースの負担が増すばかりとなっています。

又、日本看護協会の看護師の実態調査では、夜勤を含む交代制勤務の上、時間外勤務が月60時間以上の過労死危険レベルに該当する看護師が、全国で2万人いるとのことです。看護師の23人に1人は、過酷な労働環境のもとで働いているという結果がでました。

これを重くみた協会は、看護師の労働環境改善のためのプロジェクトを立ち上げ、推進しています。 もしも、現在、夜勤を含む過酷な労働環境の下で働いているのなら、日勤のみの医療機関への転職を検討されてもいいかもしれませんね。

夜勤手当が魅力だという方は、現職場で頑張ってもいいですし、逆に夜勤専門という選択肢もあります。 過去、平成20年には、過労死と認定された看護師が2人もでています。このような悲しい事態を避けるためにも、今一度、ご自分が置かれている労働環境を見直されるといいのではないでしょうか。